スペイン・カタルーニャ地方で、伝統的な製法によってつくられるスパークリングワイン(発泡ワイン)「カヴァ」。地中海性気候ではぐくまれた良質のブドウを原料にした自然な味わいと華やかな泡立ちのワインで、手の届きやすい価格もあり、日本で年々消費が伸びている。先日、カヴァの普及を目指すカヴァ振興協会サン・サドゥルニの一行約50人が来日、京都市内のホテルで試飲会を開いた。集まったレストランやワインショップ、百貨店などワイン関係者を前に、「日本食と相性のいいカヴァをもっと知ってほしい」と魅力を訴えた。
約140年前に製造が始まったカヴァは、フランスのシャンパンと同様に、瓶内で発酵させ天然の発泡を可能とする伝統的な製法を用いて生産されている。現在、年間約2億2000万本を生産し、このうち約1億4000万本は欧米などに輸出。日本では1980年代初頭から人気が広がり、昨年には、500万本を輸入、世界第5位の輸入国という。
日本で人気が高いのは、「ブリュット」「ブリュット・ナトゥレ」と呼ばれる辛口のワイン。さらに最近では、ロゼの需要も高まっている。華やかな色合いと泡立ちから乾杯などに好まれるが、「カヴァは食べ物ともよくあう。特に日本料理と相性がいいですよ」とカヴァ振興協会のペドロ・ボネット・フェラー会長。「日本もスペインも、魚を食べるし、ソースをあまりつかわずナチュラルな料理が主流。だから、日本料理とカヴァはよくあうのかもしれません」と分析する。
試飲会には約25種類のカヴァをそろえ、さらに「ごま豆腐」や「さよりと春野菜の卵とじ」など和食を用意。日本人だけでなく、カヴァ振興協会のメンバーも、カヴァと日本食との相性を堪能していた。
不況が続き、消費者の財布ひももなかなか緩みにくいが、フェラー会長は「こんな時期だから、消費者は、買い物をするときに、お金を払うだけの価値があるかどうか真剣に見極める。カヴァは、品質と価格を考えると、非常にコストパフォーマンスがいい。今こそカヴァにとってチャンスです」と話していた。(岸本佳子)
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